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スポーツのひろば

2007年7-8月No.399号掲載

クラブにおけるマネジメント事例 <2>

地域と密着した活動で
プロリーグ加盟を目指す
バスケットボールクラブ

茨城ロングホーンバスケットボールクラブ
05年結成。「茨城に真のプロバスケットボールチームを!」と、さまざまなバスケットボールの普及活動を展開。ジュニア教室に取り組みながら、チームとしてはプロリーグ(bjリーグ)への加盟を狙う。牛久市を活動の中心とし、地域と連携したクラブを目指している。

企業の実業団チームや私立高のバスケットボール部を指導し、日本オリンピック委員会の強化コーチも務めたという経歴を持つ澤田司監督。「今まで地元に根づいた活動はほとんどなかった。バスケットボールを通じて、地域とコミュニケーションを図りたい」とクラブを発足しました。プロリーグの「bjリーグ」加盟を目標にどのようなマネジメントをしているのか、スタッフの澤田玲奈さんに聞いてみました。


スポンサーシップを活用
スポーツショップ、パスタ屋、落花生専門店…と、ホームページに載っている広告の業種はさまざま。「スポンサー広告を掲載する代わりに、地元の企業から支援金をいただいています。将来的には、後援会を組織化できるよう、いま検討しているところです。」現在、協賛している企業は24社。地域社会とつながるクラブにしていくため、さらにスポンサーを集めようと奔走しています。
 練習場所は、主に地元の小中学校の体育館。「ミニバス教室やバスケ部のコーチをするかたわら、ロングホーンの練習や試合にも使わせてもらってます。ジュニア教室で教えている子どもたちは、その学校の生徒が多いので、学校側は快く招いてくれるんですよ。体育の先生にも協力してもらって、場所を取ってもらうこともあります。」学校との連携が、会場の確保やイベント主催をスムーズにしています。
 

  地域とのコミュニティを図る
  「チーム活性化のためには、まず、アウトプットをする場にどんどん登場すること。それがバスケット以外の活動であっても、地域とコミュニティを図れる場であれば積極的に参加します」と言う澤田さん。外部の広報担当の方の協力を仰ぎながら、マネジメントのノウハウを取り入れ、地域に密着したクラブチームをアピールしています。「今後は、学校や市町村のイベント(体育祭、町のお祭りなど)に、スタッフまたはイベント出展者として参加していきたい。また、お年寄りや体が不自由な方などに、スポーツのサポートトレーナーとしてお手伝いできればと考えています。」